水源かん養公益森林取得事業
国土の乱開発に対する批判の声が高まりを見せた昭和40年代の後半、水資源のかん養、国土の保全など森林の持つ公益的機能を維持増進すると共に森林の乱開発を抑制することを目的に、木曽三川の上流地域において、
19か所1,779ヘクタールの森林を取得しました。(昭和48年度~昭和53年度)
これに要した事業費は東海三県および名古屋市の特別出資金と岐阜県交付金(中部電力と関西電力の寄附金)によって調達しました。
その後、昭和61年に長良川上流の郡上市大和町地内の社有林21ヘクタールを治水ダム用地として売却し、その代替地として高山市久々野町の98ヘクタールを取得しました。これにより、取得面積は現在1,857ヘクタールとなっています。
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公益森林管理事業
水源かん養公益森林取得事業の実施に伴い積み立てられた管理基金の果実(利息)を主な財源として、昭和54年度から実施しています。
社有林における火災、盗伐、誤伐等の防止のための巡視を行うとともに、除伐、間伐、枝打、複層林整備、育成天然林整備など、森林の整備と適切な維持管理を実施しております。
また流域の人々の参加による「水源林見学会」などを開催しています。
○管理基金の額 130,000千円(平成24年4月1日現在)
○水源林見学会水源林整備の大切さを知ってもらい、公社の目的、役割、事業などに対する理解を深めるため、愛知県、岐阜県、三重県在住の小学生と保護者を対象に、平成11年度から毎年1回公社有林地で「水源林見学会」を実施しています。
《森林内で間伐体験》
《散策と自然観察》
名古屋市の協力を得て水源林の大切さを都市住民にPRしています。
《エコ市》鳴海配水場 |
《なごや水フェスタ》鍋屋上野浄水場 |